ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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南米一の高さを誇るマリンガ市の大聖堂

南米一の高さを誇るマリンガ市の大聖堂

 サンパウロ州の隣州パラナ州のマリンガ市には、今二つの南米ナンバーワンがあります。

 一つは高さ124メートルでラテンアメリカ一の高さを有する町のシンボルの大聖堂(Catedral Nossa Senhora da Glória)、もう一つは約100,000平方メートルの敷地内にゆったりと設置されたブラジルで最も大きな日本庭園(Parque do Japão)です。

 マリンガ市はサンパウロ市から約547km。人口約40万人ほどの町で、町は創設されてから今年で70年目です。

 ブラジルであるにも関わらず、南米一の日本庭園以外にも、市民の憩いの場の公共公園(Parque do Ingá)や日本人会館の敷地内にも小さな日本庭園が3か所あるということにも驚きです。


ブラジルで最も大きなマリンガ市の日本庭園(Parque do Japão)

ブラジルで最も大きなマリンガ市の日本庭園(Parque do Japão)

 日本でも身近な公共公園で密集して日本庭園は無かったため、これほどブラジルの奥地に日本が凝縮した空間が存在するのにははっとさせられます。

 それもそのはずで、約40万人の人口の内、日系人が約2万人暮らし、現在は他の都市や日本へ就労に行ってしまった若者も増えているそうですが、最初にパラナ州奥地で暮らし始めた日本人移民の「誠実・勤勉」といった姿勢は今も高く評価されているとのことです。

 日本庭園は異国の地で日本を思い続けてきた日本人移民とその子孫、ブラジルからの日本への信頼の証とも言えそうです。


マリンガ市の日本人会館内の日本庭園

マリンガ市の日本人会館内の日本庭園

 パラナ州の姉妹県は兵庫県、そして、マリンガ市は1973年から兵庫県加古川市と姉妹都市です。

 ブラジル一大きな日本庭園は、マリンガ市と加古川市が共同で2006年から2008年の日本移民のブラジル到着100周年に向けて工事が始まり、2013年にオープンすることになりました。元はゴミ処理場だった場所に日本からの資材や技術者が加古川市から送られて造成されたということです。

 加古川市からは今も毎年日本から実習生が送られ、市内の大通りには「加古川通り」と名付けられた通りがあり、日本人会館の木には訪問して植樹した来賓者の名前が刻まれているなど、ホットな2国間の交流が続いています。


マリンガ市の姉妹都市の加古川市の名前が刻まれたマリンガの日本人会館の石碑

マリンガ市の姉妹都市の加古川市の名前が刻まれたマリンガの日本人会館の石碑


マリンガ市内の公共公園(Parque do Ingá)の日本庭園の入り口

マリンガ市内の公共公園(Parque do Ingá)の日本庭園の入り口


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