ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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マリンガ市の菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアス

マリンガ市の菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアス

 町の余った土地を貸し出し、苗や肥料、水も全て無料で提供し、市内に30か所以上の菜園コミュニティーを形成しているブラジルの町があります。パラナ州のマリンガ市です。

 お得な話題は無料のことだけではありません。一つの菜園コミュニティーでは数家族が共同で畑を区分けして利用しますが、全て農薬の使用は禁止。オーガニック野菜の栽培を基本としています。さらに、栽培された野菜は売るのも自由です。

 魅力的な話ばかりのマリンガ市の菜園コミュニティーはブラジル各地から注目されるモデル事業となっています。


マリンガ市の菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアス

マリンガ市の菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアス

 人口約40万人のマリンガ市で、2016年9月ごろには32か所の菜園コミュニティーを700家族以上が利用し、この1年で約250トンの野菜が収穫されたということです。

 元は市内のゴミ捨て場のようになっていた荒れ地対策や貧困対策として始められた事業でしたが、市民への食の安全性の向上やアグロエコロジーの実践、様々な精神障害を抱える人の治療プログラムなど、今日では色々な効果が期待されています。
 
 まだ設置されて間もない菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアスで定年退職後の趣味の一つとして菜園を楽しむ日本人女性にも出会い、輝くような笑顔が印象的でした。

 どこの街中でも見渡せばわずかなスペースが残されている場所があります。世界中のそんな場所に、誰かが太っ腹な出資者となって、楽しみながら食べながら緑と共生できる町づくりの時代が近づいている予感のするマリンガ市の菜園コミュニティー・プロジェクトです。
 


マリンガ市の菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアス

マリンガ市の菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアス


マリンガ市の菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアス

マリンガ市の菜園コミュニティーの一つジャルジン・イグアス



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