メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

住宅の壁に貼られる候補者の垂れ幕

住宅の壁に貼られる候補者の垂れ幕

 アメリカがトランプ政権になり1年半。数多くの変化、規制が対外的にもされる中、大きく注目された「エルサレムをイスラエルの首都と認める」一件。
 
 実はメキシコ人はそのあたりは大して意見を持ちません。しょせん他国が他国に干渉(いい意味でも)しているわけで、直接メキシコに利害関係を及ぼすわけでもなさそうなので、特に話題にもされません。

 今、メキシコ人が一番注目しているのが、6年に一度のメキシコ大統領選挙。選挙の仕方については6年前にお伝えしておりますが、今年はどうやら第一政党と第三政党の闘いになりそうです。

 これまで3度、大統領選に立って敗北してきた候補者が、対アメリカへの「自由で有益なメキシコ貿易」を掲げて躍進する兆し。


 遠いどこかの国の首都がどこかよりも、メキシコは事実、お隣に位置しており、昔からよく言われているのが「天国に遠く、アメリカに近い」ということ。

 壁がどうとか、メキシコ湾の石油の国内価格上昇や輸出関税の高騰による国内の物価の上昇。ダイレクトに国民に響いている部分をどうするかが注目されています。

 事実、10年でガソリンの価格は倍近くになり、その40%は税金として国に納められ、そしていつも通りに「何に使われているか分からない」腐敗と癒着を、今回の選挙戦でも大きな目玉にしています。

 大統領選挙とともに行われる3年に一度の地方選挙。ここでも、少しでもクリーンで透明性のある政治、地域住民にダイレクトに反映される政治が求められています。

 ただし、大きな政党は相変わらず地方の支持者たちへのプレゼントバラマキ作戦を行っており、演説を見に来た皆さんへは実用的な物をいろいろ詰め込んだショッピングバッグを配っているのですが、それがどのくらいの経済効果を生んでいるのか。そしてその出所は、という疑問はとりあえずは皆目をつぶっている様子です。

 アメリカに強くものを言えるきれいな政治を行える大統領、各家庭に目に見える経済効果をもたらされる地域密着型の地方政治。投票日は7月1日です。





レポーター「龍崎 節子」の最近の記事

「メキシコ」の他の記事

  • 756 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives