ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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緊急支援引き渡し式での日伯両国政府関係者(JICAブラジル事務所提供)

緊急支援引き渡し式での日伯両国政府関係者(JICAブラジル事務所提供)

 彗星(すいせい)のように現れたスウェーデンのグレタ・トゥンベリさん。声を大にして人間の地球環境破壊を国連本部で訴えた。16歳の女性と知って、その行動と勇気に驚いた。世界の若者の関心は、国家間の紛争よりもそちらへ向いてきているようだ。


上空から見た草原の火災(筆者撮影)

上空から見た草原の火災(筆者撮影)

 9月、所用で首都ブラジリアを訪れた。サンパウロ市から内陸部へ空路約1時間20分、距離は東京と十勝間と思えばよい。ブラジリア空港に近づき、最初に目に入ったのが郊外の草原に広がる赤い炎と白い煙。枯れ草の火災だった。風下には煙が立ち込め、黒い地肌も見えた。今、ブラジルは100日ほど雨が降らない乾季を迎えている。その中で、同市以北のアマゾン森林地域ではまだ火災が続いている。


 ブラジルの国土は広く、東西4,328?、南北4,320?もあり、差は8?しかない。世界5番目の広さで全域の40%が森林地帯。まだ確認されていない先住民もおり、ブラジル地理統計院の調査では前人未到の地がまだあるという。


あいさつする山田彰大使(JICAブラジル事務所提供)

あいさつする山田彰大使(JICAブラジル事務所提供)

 日本政府は今回の森林火災に対し、JICAを通じて1000人分のテント330個、スリーピングバッド(マット)998個など、消火活動者への緊急支援を行った。ブラジリアで引き渡し式に臨んだ山田彰大使は「日本もブラジルに協力し、プロジェクトを進めたい」と述べた。これに対し、ブラジル政府代表のレイナルド・サゥガード・アジア局長は「日本の援助に感謝している」と語った。


 各国のエゴにより、地球の生物は危機に追い込まれている。その速度は近年、急速に進む。世界の人々が認識はしてはいるものの、各国の政治的、経済的な利害や思惑が絡み、早急に解決しないのが現状だ。
 今回のグレタさんの迫力ある発言は、世界の為政者の心に届いたようだ。人類がもっと真剣に取り組まなければならないことを示唆する出来事だった。


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