メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

メキシコと猫

2019.10.07 up

 メキシコ人にとってペットといえば「犬」。
 2000年の映画「Amores Perros (アモーレス ペロス)」ではメキシコ人と犬のつながりが数パターン描かれています。
 田舎町などでは犬は常に放し飼い、都市部でも屋上に放し飼いだったり、飼い主の後について何処へでもついていく姿がよく見られます。鎖や綱をつけて散歩する姿は都市部の高級住宅街などでしかみられません。

 では猫は?
 スペインからのカソリック文化が根強いメキシコでは長い間、猫は「悪運をもたらす」と追いやられてきましたが、そもそも16世紀に彼らが船でねずみ退治用に連れてきたのがメキシコでの猫の歴史の始まり。それまではこの国に猫はおらず、ネコ科の大きなピューマや山猫、ヒョウなどしかいませんでした。


いつもこの家の門にいる黒猫

いつもこの家の門にいる黒猫

 現在、猫はペット、飼い猫としての地位を築きつつあり、街中でも家猫や野良猫をよく見かけます。
 ですが、ペット用品売り場はそれでも6ー7割が犬用品、2割が猫、残りが小鳥や観賞魚用品。まだまだ猫の地位は犬とは平等になっていないのが現実です。

 街を歩いていると、時折飼い猫の姿を目にします。
 日本と違い、「完全室内飼い」はまだまだ少なく、お出かけから帰宅してドアを開けてほしい猫が門前で大人しく待っている姿。

 去勢・避妊手術も、獣医さん曰く持ち込まれる動物の8割が犬、猫は2割程度だ、とか。


こちらも、開けてもらうのを待っている様子

こちらも、開けてもらうのを待っている様子

 都市部ではここ数年、動物愛護の観点から、ペットの保護、里親探しの運動をするグループが増えてきており、活動も頻繁に行われています。
 
 昔ながらの猫嫌い文化は元々は「猫を知らなかった」メキシコだからなのでしょうか。少しずつ、猫好きが増えてきているようにも思えます。




レポーター「龍崎 節子」の最近の記事

「メキシコ」の他の記事

  • 708 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives