フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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 2019年になって、多くの人々が人との接触を控えるために職場や学校に通わず、自宅で過ごしています。フランスの学校は3月中旬より閉校になり、当初は皆が、あたふたしていましたが、教育の継続のため臨機応変に対応する教師らが頼もしいほどでした。

 教科ごと授業内容は異なりますから、同等に対応することを求められないので一概に言えませんが、今回、教師の手腕が問われる形になりました。

 息子が学校に通えず、遠隔授業になって間もなくすると、周りの保護者らが、ドロップアウト教師を挙げ始めました。いわゆる、まったく連絡を生徒と取らない先生がいると言うのです。
「〇〇語の先生、まったく授業をしないのよ。」
「体育の先生は何をしているの?身体・健康のことなど、教えることありますよね?」
「〇〇先生の宿題は、あるサイトから丸写し。これは、手抜きでしょ。」
先生方の遠隔授業内容も、自宅勤務になったご両親に筒抜けで、手厳しいコメントを入れてきました。

 私は、フランス校の保護者の方は、随分教育熱心の方が多いなあと感心して聞いていました。


 2020年6月30日に掲載されたle Café pédagogiqueの記事

2020年6月30日に掲載されたle Café pédagogiqueの記事

 そうしているうちに、夏の長期ヴァカンス前の6月30日、「教育カフェ」というネットサイトで、パリ近郊サンマンデ地区の私立高の保護者の会が学校側に「教師の評価表」を報告したというニュースが流れ、衝撃を与えました。

 《保護者の会が、コロナ渦中の教師の作業を評価するアンケートシートを生徒の両親に送付したことが始まりです。

 各クラスの保護者は、各科目の先生の名前、彼らの授業スケジュールへの配慮、宿題を出しているか、課題の解答説明・修正をしているか、遠隔授業をしているか、および 生徒との問答の方法について、電子メールを使用しているか、授業は常に改善がみられたか、学生との双方向性があるかを記入してもらったそうです。》

 その後、この記事のコメント欄で私の子供の学校でもあったわ。というのも有りましたし、実際いくつものフランスの学校で教師の方々が評価されたと知りました。

 教師をしている友人に今年前半はどうだったか尋ねましたら、「通常授業の数倍 仕事量があり、非常に毎日疲れた。」と感想を述べていました。
これが、新学期9月からも続くと考えて、今年の夏ヴァカンスは準備に追われている教師も多いのではないでしょうか。少しでも早く、この状況が終息することを切に願います。





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