高すぎる給食費@スペイン
2014.01.27 up
息子のプレスクールの食事場所
スペインでは、昼食は、学校や職場の食堂で食べたり、自宅に戻ったりと人さまざま。地理的に学校や職場から自宅が近ければ家に戻るし、あまり近くなければ戻らず、職場近くか学校で昼食を取ることになります。
息子が通うバレンシア郊外の私立学校では、遠方からスクールバスに乗って通学する子どもたちが多く、生徒の8割は学校で昼食を食べます。でも、スペインの学校の給食って、私立学校であれ公立学校であれ、かなり値が張るんですよ。
例えば、息子が通う学校だと、給食代は1カ月180ユーロ(2014年1月現在の1ユーロ140円で換算すると、日本円では約2万5千円)。今まで聞いた中で、一番安かった給食費でも、公立学校の80ユーロ(1万1300円)でした。
保護者の収入次第では、給食費の補助が出る場合もありますが、現在のスペイン政府と州政府のダブル財政難で、補助費も次々と削られていて、高すぎる給食費を払えない家庭が出ていることは社会問題にもなってきています。
それに追随して、「学校給食の代わりに、お弁当を持たせる選択肢もつくるべきだ」という保護者の声も出てきていますが、今のところ、まだ多くの学校では、昼食でのお弁当持ち込みは認められていません。
ある日の給食。値段に比べて…?というところでしょうか(笑)
給食のメニューですが、毎月学校のウェブサイトに掲示されるメニューを見てチェックしますが、給食といえども、スペインの国での食事習慣と同じように「第1の皿、第2の皿、デザート」と並びます。
第1の皿では、牛肉と野菜のシチュー、レンズ豆とチョリソのスープ、ひよこ豆ポタージュスープなど。第2の皿では、白身魚メルルーサとインゲン煮豆、ハンバーガーとサラダ、鶏肉コロッケと人参の和え物、デザートは主に果物とヨーグルト、といった具合。
日本の給食事情を知っていると、値段が高い割にはたいしたことがないメニューというのが個人的な感想ですが、競争業者が少ないので値段が下がらず、質も向上しないのかもしれません。
給食は、学校に調理室があり、その場所で作っている場合もあれば、業者が毎日運んでくる場合もあります。
便利なのは、各家庭の事情に合わせて、1回だけからでもお願いできること。例えば、普段は自宅に帰って昼食を食べるが、「今日は保護者の都合がつかないから、学校で食べさせてほしい」といった融通が利くところです。ちなみに、息子の学校では1日(給食1食)だけお願いする場合は、1日10ユーロ(約1400円)です。
ちなみに、スペイン語では、日本語の「いただきます」に当たる言葉はありません。その代わりに、食べ始めるときに、「Buen provecho(ブエン・プロべチョ)」や ¡Que aproveche(ケ・プロベチェ)!」(美味しく召し上がれ) と声をかけ合っていただきます。
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1 - Comments
道下より:
2014 年 01 月 28 日 09:21:43
給食費はちょっと高めの印象ですね。それでも給食があるのは、学校教育の基本ですから「よし」とすべきでしょうが、おっしゃるとおりもう少し量がほしいところでしょうね。
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