スペイン

スペイン:バレンシア

大田 朋子(おおたともこ)

職業…ライター、エッセイスト、講演家

居住都市…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→ケント(イギリス)
→バレンシア(スペイン)

前の月へ

2025.11

次の月へ
S M T W T F S
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30       

4か月検診で渡された離乳食の進め方の紙

4か月検診で渡された離乳食の進め方の紙

第1子(長男)に離乳食をあげていたときには、アルゼンチンのブエノスアイレスに住んでいました。その時は、離乳食では、現地のアルゼンチンでの指導を参考にしながら、日本流も取り入れて進めていきました。

<参考:アルゼンチンの離乳食指導
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2010101673853



現在、第2子(長女)をスペインで育てていますが、今回は、現地のスペインで受ける離乳食の進め方に関する指導を中心に、今までの経験や日本流を取り入れながら進めています。


私がスペインで指導を受けた「離乳食の進め方」ですが、離乳食を始めるにあたっての指導があったのは、子どもの4か月検診&予防接種に行ったときでした。翌回の検診は生後6か月時ながら、離乳食開始は生後5~5か月半とのことで、「次回の検診時までに、こういうことを始めておいてください」といったスタンスで軽い説明がありました。

スペインで受けた離乳食の進め方では、母乳で育てている場合と、ミルクで育てている場合とでは、始める時期とスタートで与えるものが違いました。


ミルクで育てている場合には、乳児が5か月になったら、グルテンフリーシリアルに普段あげているミルクを加えたもので離乳食スタート。グルテンフリーシリアルを朝と夜に2スクープずつあげ、それを7~10日続けて何も問題がなければ、グルテン入りのシリアルを加えていき、最終的にはグルテン入りのシリアルをあげていく流れです。

はちみつ、ココア、ドライフルーツはまだあげないでください、といった注意書きが。


洋ナシ、バナナ、リンゴにオレンジジュースを絞ったものが離乳食スタートの品目として指導されました。

洋ナシ、バナナ、リンゴにオレンジジュースを絞ったものが離乳食スタートの品目として指導されました。

母乳をあげている場合には、5か月半になる前には離乳食を始めない方がよいと言われました。
子どもが5か月半ごろになってから、季節の果物をつぶしたものでスタート。

私が娘の離乳食を始めたのは12月初期でしたが、季節の果物ということで、洋ナシ、リンゴ、バナナをつぶしたものに、100%オレンジジュースを加えたものをスプーンで与えることから始めてくださいと言われました。
そのあと、少しずつ、一つひとつ新しい果物をあげていくように、と。

12か月を過ぎるまであげてはいけない果物は、メロン、スイカ、いちご、桃、キュウイ。
便秘気味の子どもには、便意を助ける果物としてオレンジ、洋ナシ、ぶどう、プレーンを、反対に便秘を助長する果物は、バナナとリンゴが挙げられていました。

徐々に、果物にグルテンフリーのシリアルを加えていき、それを7~10日続けて問題がなければ、少しずつグルテン入りのシリアルにしていく(グルテンフリーとグルテン入りのシリアルをまぜながら、徐々にグルテン入りシリアルの量を増やしていく)という流れです。

そして、グルテン入りのシリアルを食べられるようになったら、果物をつぶしたものにマリービスケット1枚を加えたものをあげ始めてもよい、とのこと。

砂糖やはちみつはNG.


欧州では子どものお菓子としてポピュラーなマリービスケット。欧州ではビスケットやパンが離乳食からよく利用されますがバターが入っているので個人的にはまだ使う時期を見合わせています。

欧州では子どものお菓子としてポピュラーなマリービスケット。欧州ではビスケットやパンが離乳食からよく利用されますがバターが入っているので個人的にはまだ使う時期を見合わせています。

私は完全母乳で育てているので、先生の指導に忠実に従うならば5か月半スタートというところですが、娘が5か月を過ぎた頃、夜中頻繁に起きるようになり、「ひょっとしてお腹がすいているのでは?」と思って、洋ナシをあげ始めると、夜中に起きる回数が以前通り1~2回に戻ったこともあって、それ以来、毎日果物をあげるようにしました。というわけで結果として、指導より離乳食の開始が早くなりました。


また、先生には、生後6か月では離乳食は朝と昼2回だけ、と言われたのですが、その回数だと、子どもが空腹で夜中に目を覚ます気がして、夕食でも果物をあげています。

「昼以降はまだ母乳だけにしてね」と先生には言われたのですが、わたしがあげる夜の食事は、夜といっても夕方6時半ごろなので、スペインではまだお昼の延長よね、と理屈をこねた理由で自分を納得させ(笑)、続けています。






レポーター「大田 朋子」の最近の記事

「スペイン」の他の記事

  • 1597 ビュー
  • 2 コメント

2 - Comments

かなやより:

2013 年 12 月 30 日 14:37:57

離乳食に関する考え方が、その国、その国のさまざまな知恵から成り立っていることをこのサイトで知りました。若いお母さんたちの参考になればいいですね。

いとうより:

2014 年 01 月 01 日 11:56:31

はじめまして、いとうです。
我が家は、こども達もすでに大きくなり、離乳食時代のことをほとんど覚えて
いません。でも、色々と苦労しながら離乳食を与えていた記憶があります。
当時は、色々と気を使い与えていた記憶が薄っすらとありますが、今や何でも
たべる雑食系に育っています(笑)

本年も、報道などでは取り上げられない、生活に密着した情報を楽しみに
しております。

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website