アメリカ

アメリカ:ボストン

上村 理絵(かみむら りえ)

職業…教育関係
居住都市…ボストン(アメリカ・マサチューセッツ州)

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事件当日、現場の4ブロック先から友人が撮影したもの。

事件当日、現場の4ブロック先から友人が撮影したもの。

 年に1度のビックイベント、ボストンマラソン当日。「There is a bomb at the end. Don't come!」(ゴールに爆弾があるから、来ないで!)という友人からの携帯メールが届いたのは午後3時近くだったでしょうか。時間が合えば、私も例年通りマラソン観戦に行こうと思っていた矢先のメールでした。爆弾?冗談か、何かの比喩なのかと思いながら、テレビをつけると、信じられない光景が目に飛び込んで来ました。生中継の映像には、物々しい雰囲気のマラソンのゴール地点で、飛び散る血痕や運び出される人の様子が映し出されています。「2回の爆発があった」ということ以外はまだ何も詳細がわかっていないという報道が繰り返されました。

 現場はボストン公共図書館のすぐ目の前で、ショッピングモールやホテル、レストラン、オフィスビルなどがあり、普段から観光客や地元の人たちで賑わっている地域です。私が以前勤務していた高校の真裏でもあります。行き慣れた場所での大惨事に動揺を隠せませんでした。また、友人、知人もこのマラソンに参加していたため、安否が気がかりでしたが、夕方には連絡がとれ、無事が確認されました。参加していた親しい友人によると、あと1キロほどでゴールという時に、周りが慌ただしくなり「レースは終わった」と告げられ、よく状況が飲み込めないまま引き返し、歩いて家に帰ることになったそうです。彼女の知人はこの爆発で足を失いました。


 4月18日現在、死者は8歳の男の子、29歳の女性、ボストン大学の大学院生に在籍する中国人留学生の3名、負傷者は170名以上と伝えられています。ボストン市内の数カ所の病院にそれぞれ運ばれた人たちの中で、14人はいまだ重体だとのことです。

 爆弾は、圧力鍋に金属片をつめ、バックに入っていたということがわかりました。現場近くの監視カメラに黒いバックを持つ男性が映し出されており、CNNなどのメディアは17日の午後、「容疑者の身柄を確保した」と発表したのですが、FBIはそれを否定するなど、いまだ情報が交錯しています。


 現場近くの地下鉄の駅は今も閉鎖されています。今はなるべく人が多く集まるところには行かないようにしていますが、私にとっては十勝に続く第二の故郷ボストンは、安全な街として知られていただけにショックが大きいです。誰がどういった目的で、このような事件を起こしたのか。早く真相が解明してほしいものです。

 ボストンの各地では、追悼のイベントが行なわれています。私が住んでいる場所のすぐ近くでも、17日夜、教会の前でろうそくが灯され、犠牲者を追悼する集会が開かれました。アメリカ時間の18日には、オバマ大統領もボストン入りし、集会で演説するそうです。

 また、来年のボストンマラソンは「開催される」ことが決まったという報道がありました。悲しい事件に屈せず、伝統的なイベントを続けて行くということに希望の光が見える気がします。




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