スペイン

スペイン:バレンシア

大田 朋子(おおたともこ)

職業…ライター、エッセイスト、講演家

居住都市…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→ケント(イギリス)
→バレンシア(スペイン)

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セーヌ川ランチクルーズがよいのは雨が降っても観光が続行できることではないでしょうか

セーヌ川ランチクルーズがよいのは雨が降っても観光が続行できることではないでしょうか

10月末、もうすぐ5歳になる息子と1歳の娘を連れて、日本からフランスに遊びに来ていた両親に会いにパリに遊びに行って来ました。私が住むスペインのバレンシアからパリまで飛行時間は2時間弱……ということで、フライトは短時間なので大変でないとしても、子連れのパリをどう満喫しよう?と出発前からパリ在住の友人や何人かの子連れパリ経験者のママ友達にアドバイスを求めました。

結果的に、時間が限られたパリ滞在ながら、両親との再会はもちろん、私たち大人も子どもたちもどちらもが楽しめた充実した滞在になりました。せっかくなので、友人からもらった子連れのパリ旅行に役立つアドバイスをシェアしたいと思います。


子連れでパリを満喫できる個人的なお薦めは、「セーヌ川ランチクルーズ」か「二階建て観光バス」。どちらも主要な観光名所を網羅しているので大人も楽しめるほか、子どもたちは船や二階建てバスに乗るだけでかなり満足するようで一石二鳥の観光手段だと思いました。


セーヌ川ランチクルーズでは4歳以上は半額料金(でも食事は一人前が出されました)

セーヌ川ランチクルーズでは4歳以上は半額料金(でも食事は一人前が出されました)

私たちはセーヌ川ランチクルーズに乗りましたが、クルーズでセーヌ川沿いの主要な観光名所が目にできたことに加えて、船内の囲まれた空間なので子どもたちをある程度「放し飼い」にしながら自分もくつろげた点が花丸。また出発が13時だったので、午前中はホテルからセーヌ川沿いのクルーズ乗り場まで散策。ルーブルやオルセー美術館などを横目によい散策になりました。ランチクルーズは2時間ほどで終わり、その後セーヌ川沿いを歩いてエッフェル塔に向かいましたが、セーヌ川沿いでは、ボールにヒモが付いてテニスができる遊具やちょっとしたアスレチック場、子どもイベントなどがあり、セーヌ川を歩いているだけで「パリにいる感」を満喫できました。エッフェル塔でも、エッフェル塔の下近辺にある公園で子どもたちを遊ばせました。


別の日には、凱旋門にのぼって、その後は凱旋門からシャンゼリゼ通りをブラブラしコンコルド広場まで徒歩。コンコルド広場とルーブル美術館の間にあるチェイルソー公園で子どもを自由に遊ばせて、そのまま歩いてルーブル美術館の方に出ました。シャンゼリゼ通りにはプジョーやトヨタの展示場があるので、車が好きな子供だと喜ぶかもしれません。これらが午前中半日でできたので、ルーブル美術館から徒歩にあるたくさんの日本食レストランの一つでランチをとって、午後はシテ島に行きました。シテ島でノートルダム大聖堂や最高裁判所、コンシェルジェリーなどを見て、あとはセーヌ川沿いでカフェやアイスクリームを食べ、帰りはメトロでホテルに。パリ市内は徒歩で観光、ある程度観光をやり尽くしたらメトロを使ってホテルに戻るパターンでした。


食事ですが、夜が遅いラテンの国ながら意外にも夜7時頃からレストランが開いていたので普通の時間帯に子どもも一緒にレストランで食事ができました。星のついたレストランや有名なビストロ店などは予約が必要で、こちらは予約自体が夜9時以降しか受け付けていないようでした。

到着日などは、ホテル近くのデリカテッセンでキッシュやクロワッサン、ハム、チーズ、果物などを買い込んでホテルの部屋で食事。これが美味しかったです。マカロンやエクレアなど、パリで食べたかったスイーツもパティスリーで買ってホテルや公園で食べました。こういうのが幸せですよね。子連れパリを経験した多くのママ友達にも、デリカテッセンやパティスリーで美味しそうなものを買いこんで、ルーブルやエッフェル塔付近の公園でピクニックしたと言っていました。

子連れレストランでおススメだよ、と何人にも推薦されたのが、ムール貝の有名なファミリーレストラン「Leon de Bruxelles」。フランス料理じゃないやないの~!とつっこまれそうですが、子供用の椅子や塗り絵などがあり子どもを連れながらも他人への迷惑をあまり気にせずに過ごせるレストランとして子連れに重宝できそうです。


セーヌ川沿いを歩いているだけで雰囲気ありました

セーヌ川沿いを歩いているだけで雰囲気ありました

私たちは足を延ばせませんでしたが、子ども連れには国立自然史博物館(le Muséum national d\'histoire naturelle)もお薦めだと教えてもらいました。

今回私たちのパリ滞在では、美術館は完全パスしましたが、赤ちゃん連れは、ルーブル美術館に並ばずに入れるようで(ピラミッドの正面左側から)、状況次第ではこれはすごく使えるなあと思いました。とにかく人気の場所は入場までの行列がすごかったので。

5歳になる息子はジジと凱旋門の階段をのぼることをとても楽しんでいました。エッフェル塔の階段と違って、凱旋門をのぼる階段はあまり怖くないようです。1歳の娘と母と私はその間シャンゼリゼ通りでカフェを飲んで休憩していましたが、凱旋門は乳児連れはエスカレーターでのぼれるようです。

子連れのパリ旅行で一番困ったことは、地下鉄(メトロ)でした。パリの地下鉄乗り場には、エレベーターやエスカレーターをほとんど見かけませんでした。私は両親と一緒だったので、手分けしてやりきれましたが、一人で子ども連れだと地下鉄に乗るのは大変だなあと思いました。それでも、改札や階段ではバギーを運ぶのを手伝ってくれる人がいたり、地下鉄で席を譲ってくれたので、助けてもらいながらやり切れるのでしょうが、バギーが必要な子どもを連れてのパリの地下鉄は気力と体力が入りそうです。


セーヌ川沿いには子ども向けにお絵かき場などがありこちらも重宝しました

セーヌ川沿いには子ども向けにお絵かき場などがありこちらも重宝しました

長々となってしまいましたが、小さいお子さんを連れてパリ旅行を考えられている方の参考になれば嬉しいです。


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