アンニョンハセヨ（こんにちは）。こちら韓国、先週末（4月23日・24日）は今季最悪の大気汚染が全土を覆いました。韓国でPM10とPM2.5は秋から梅雨前がひどくなります。特に春は黄砂や花粉も合わさり、非常につらい季節となります。
韓国ではPM2.5よりPM10のほうを室外活動の参考にします。ここ2年ほどは周囲の認知度も上がり、マスク姿の子どもたちも目立つようになりました。PM10のひどい日は、外出を控える保護者も増えています。

この週末は、PM10がある島で一時間濃度が最高852、内陸でも500を超えるなど、平素時の10倍近くに達しました。
だいぶPMの危険性が認知されてきたとは言え、気にかけない人も多く、布団を干す家や、ひなたぼっこをする赤ちゃん、ボール遊びをしている子どもも見かけました。韓国での「非常に悪い」指数は、呼吸器系などに疾患を持つ「敏感群」は、室外活動に医師との相談が推奨され、健康な成人ですら長時間の無理な室外活動を制限すべきとされるものであるにも関わらずです。

そんな週末、子どもが気管支炎の再診で、小児科に予約を入れていました。しかし、外はPM10が一時間濃度300近く。呼吸器疾患を持つためかかりつけ医に相談したところ、話に聞く子どもの病状を考えると、むしろ家から出たほうが悪化の可能性もあるとのことで、薬は切れたままでしたが自宅安静となりました。
大気汚染が原因と思われる気管支炎なのに、さらにひどい大気汚染で治療もままならない・・・信じたくない状況が現実となっている、韓国の春なのです。

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