今年は7月開催 中学生向け模擬国連 その1
2018.08.23 up
今年のポスター
過去2年、台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)の様子を紹介してきました。今年も開催されましたが、5月中の日程調整が困難になったため、7月4、5日の開催となりました。
7月というと、台湾の学校は夏休みに入っています。大学や他のところではセミナーやサマーキャンプ、学習塾や在籍校では夏期講習を実施しているなど、集客が厳しい時期でもあります。そのため、募集の時期が遅れたことで応募者数が減りましたが、今年も無事開催となりました。
開会式の様子
開会式では、担当の先生が冒頭であいさつを行いましたが、ここで厳しい一言がありました。
今年は参加者の一人が、服装規定があるにもかかわらず、私服で来ていました。
しかも、年配の方が「こんな」ボロボロなものを履いて!」と嘆きながらごみ箱に捨ててしまいそうなダメージジーンズを履いて会場に入っていたのを見つけ、「規定を順守することの大切さ」を説き、考えて行動することを心掛けるよう強く訴えていました。
運営者側の先生と生徒の話を聞いていると、保護者からの問い合わせにも服装に関するものも多く、「1、2日のために、成長期の子どものためにスーツを新調するのは…」ということで、「多少崩しても大丈夫でしょ?」という感じの反応をする方もいるそうです。
「新調までされなくても、(男の子の場合は)お父さんやお兄さんのをお借りするなりしてみたらいかがですか?」という感じの提案をするそうですが、なかなか理解してもらえないこともあるようで、頭を痛めている様子でした。
午前中の講義の一こま
開会式後は、昨年と同じ日程で行われ、初日は北一女の生徒たちによる模擬国連講座。午前は規則の説明、模擬国連の実演、スピーチ講座、午後は、公式スピーチの作成に関する情報収集、文書の作成方法、スピーチの方法を指導しました。
準備中の様子
午後の講座の3会場のうちの一こま。
講師役の生徒は、この時2年生(8月30日から3年生)。1年生の昨年は参加者の補助スタッフとして頑張っていた方ですが、今年は緊張感漂う講師役。ものすごく緊張した状態で準備をしていましたが、担当の先生から優しく声を掛けられ、少しずつ落ち着いていきました。
講義の様子も1回目(注:参加者を3組に分け、1時間ごとに入れ替わる方法で3つの講義を行います)のを見ていましたが、特に緊張しているという感じはなく、淡々とやるべきことをやっているという感じで、何事もなく終わりました。1回目の終了後の休憩時、講師役の生徒が外に出てきて、安どの表情を浮かべているところに、代表を務める3年生(6月1日に卒業しています)の先輩が来て、激励する姿もありました。
講義内容のノートを取る参加者
今年で4回目を迎えたこともあってか、参加者の意識も少しずつ上がり、2年前に見られたダラダラする様子はほぼ皆無でした。
ただ、昨年触れた参加者間の温度差の解決策については、「応募の際に参加動機を書いてもらう作文を課し、選考資料とすることにしました。その結果、一部の応募者は『参加したかったから応募しました。おわり』いう感じの作文を提出してきたそう」と書き込んだのですが、この部分は今年も同じ。中には、(中国語で)5文字で、「模擬国連を勉強したいからです」とだけ書き込んで終わっていた応募者がいたそうです。
次回は、会議の様子を紹介します。
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