台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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試験会場にある案内

試験会場にある案内

 日本では1月19、20日に大学入試センター試験が行われ、受験のシーズンが始まりました。台湾は、約1週間後の25、26日に大学入試の学力考査にあたる學科能力測驗(以下、學測)が台湾各地で行われました。

 この試験の結果をもとに、志望校を絞り込み、各大学の面接試験などに臨むだけでなく、近年では7月1~3日の指定科目考試で進学先が決まる受験生の比率が下がってきていることから、學測の結果は重要性を増してきています。

 今回は、その學測の様子を見てきましたので、紹介します。


その先にあるのは…

その先にあるのは…

 1月25日に訪れたのは、台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)。
 私が到着した時、正門には北一女の楊世瑞校長がPTAの方と一緒に自校の生徒に声援を送っていましたが、入っていった私にも、さりげなく「小川、頑張れ~!」と一言。思わず、「何でやねん! 受験生とちゃうで!」とツッコミを見せようかと思った瞬間でした。 


受験生と保護者の控え室の活動中心(体育館兼講堂)

受験生と保護者の控え室の活動中心(体育館兼講堂)

 2枚目の写真の先にあるのは、受験生と保護者の控え室になる学校の活動中心。ここに各校のカウンターがあり、きめ細かく受験生に対応しています。また、受験生と同伴して会場に来ていた保護者も、試験中はここで待機し、子供を待ちます。


台北市立中山女子高級中學(以下、中山女高)より

台北市立中山女子高級中學(以下、中山女高)より

 26日は中山女高へ。
 こちらも私が到着した時には、正門前に中山女高のPTAの方が受験生一人一人に声援を送っていました。正門から受験生と保護者の控え室になる禮堂(講堂)へ行き、中へ入ると、受験生を応援する上の写真の垂れ幕が用意されていました。

 話を聞いたら、PTAのオリジナルだそうで、改めて気合いの入り方がうかがえます。


校長室前にあったツリーより

校長室前にあったツリーより

 中山女高では、12月下旬のクリスマス前に3年生を禮堂に集め、受験応援の活動を行いました。その際、クリスマスツリーに受験祈願の短冊を下げましたが、その内容はバラエティに富んでいます。

 中でも上の写真の短冊は、中国の大学に進学を考えている受験生が書いたものと見られ、「75級」と學測の満点にあたるスコアが記されていました。

 近年、海外留学を目指す受験生が増加傾向にあり、北一女では、2017年の卒業生が45人、昨年は56人が海外の大学に進学しました。台湾人にも名前が知られている早稲田大学もそうですが、香港、中国の大学には、學測のスコアを利用して入学申請できるところもあるようです。

 上の写真は、そのような時代を反映しているように思います。


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