カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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 欧州で新型コロナ肺炎にり患して亡くなった方の多くが高齢者ということですが、ここカナダも状況は同様です。4月27日の報道では79%と8割近い新型コロナ肺炎での死亡が、高齢者介護施設関連ということでした。

 4月13日の時点では半数近くと報道されていたので、政府や医療関係者の懸命の努力にかかわらず状況は悪化しています。

 私は2003年から、施設に入居している日系の高齢者をボランティアで訪問しています。この施設でもクラスターが発生して、5月4日の時点で30人が罹患、9人が死亡したということで、日本人の入居者の方たちがどうされているのか心配しています。

 私たちボランティアは3月3日の時点で、インフルエンザのような症状の入居者が複数いるということで、訪問を控えるようにとの連絡がありました。以降、訪れておらず、様子が分かりません。

 先日、たまたまJさんという方のご家族とメールでやりとりする機会がありました。

 「母は元気にしています。ダイニングルームで食事ができず、自室から出られないものの、ミシンで縫物をしたり、カラオケビデオを持っているので、一人で歌っています」と息子さん。

 カナダではテレビジャパンというテレビ局が日本語テレビ放送をしていて、NHKの番組などを見ることができます。インターネットが苦手な高齢者に特に人気で、利用している人が多く、Jさんもそんな利用者の一人です。

 「外に出られないので、テレビジャパンがあってよかった」ということでした。


清潔で整った高齢者施設(画像はコロナ感染が報告されている施設ではありません)

清潔で整った高齢者施設(画像はコロナ感染が報告されている施設ではありません)

 ご子息の許可を得たので、Jさんに電話して、施設での生活の様子が少しつかめました。

 食事は自室内で、もちろん外出禁止。面会については、家族に限りOK。ただ、感染リスクが怖いので、訪問者は庭に行き、ガラスのドア越しでの面会です。

 「そこまで来てくれているし、マスクしているから会わせてくれたらいいのに、ダメって言うのよ」とJさんはご立腹でした。「今までは日本のおせんべいとか買ってきてもらえたのに、それも禁止。不便極まりない!」

 幸いにもJさんはポジティブな方なので、「ガラス越しなんて面白かったわー」と状況を楽しんでいましたが、そういう方ばかりではないと思います。

 ガラス越しでの面会というのは、クラスターが起きていない施設でも同様で、介護施設のレクリエーションを担当している友人は、「レクリエーションプログラムは全てキャンセル。今は面会に来るご家族のスケジュールを作ったり、安全に面会しているか確認するのが私の業務」と言います。


早く以前のようにリアルで会えるようになるといいのですが

早く以前のようにリアルで会えるようになるといいのですが




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