ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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リオ決定の翌日に販売された新聞

リオ決定の翌日に販売された新聞

 ブラジル時間の10月2日(金)午後1時半ごろ、2016年のオリンピック開催地がブラジルのリオデジャネイロ(南米初)に決定しました。
 ちょうどレストランにいて、お客さんたちがテレビ中継を見ているところに居合わせました。リオに決定すると、みんな軽く「ヤッター!」という雰囲気でしたが、サンパウロであるため、テレビ中継で見たリオデジャネイロの人々のような熱狂感はありませんでした。


 翌日の新聞を見ると、どの紙面も一面はリオでの開催決定を報道するものばかりでした。ルーラ大統領がペレ(サッカーの王様)と抱き合う写真や熱狂するリオの人々の写真が掲載されていました。
 有力雑誌でも早速リオを象徴する「コルコバードの丘のキリスト像」が表紙に使われ、特集されていました。
 
 メディアでの人々の熱狂ぶりとは反して、意外と国民は政府に対して冷めている声を聞きました。あるブラジル人男性は、
「失業や治安、他にも様々な問題があるのに、そちらよりもオリンピックに力を入れているのは思わしくない」
との意見でした。話をしたのがサンパウロの人(サンパウロとリオはライバル関係でもある)だったからかもしれません。
 確かにリオとサンパウロは約430キロも離れています。大きな経済効果はリオのほうに偏るかもしれません。
 オリンピック効果で雇用が増えて、治安もよくなれば喜ばしいことですが・・・

 2014年にはサッカーワールドカップがブラジルで開催されることになっています。それに向けてリオデジャネイロ-サンパウロ-カンピーナス間が高速鉄道で結ばれる計画もあります。日本の新幹線システムが導入されることも候補に上がっています。
 日本とブラジルは地理的には遠いですが、ブラジルには日本人や日系人が多く暮らしており、新幹線システムも採用されるとなれば、リオのオリンピックやサッカーW杯がもっと日本からも身近に感じられそうです。


翌日の店頭では早速リオのシンボルが表紙に

翌日の店頭では早速リオのシンボルが表紙に




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