ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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 ネパール随一の格式とサービスを誇るドゥワリカズホテル。
 取り壊しの危機にあった古いネワール伝統建築の木彫りの窓枠や扉などをコレクションした創始者が、それらを建材として再利用しホテルとして見事甦らせました。自らの文化を保護し、後世に伝えていこうとホテル内には彫刻学校も併設されています。
 ドゥワリカズホテルは世界最初のPATA(Pacific Asia Travel Association)遺産賞を受賞しています。


ホテルの中庭は外の喧騒とは別世界

ホテルの中庭は外の喧騒とは別世界

 ホテルの高い吹き抜けがあるフロントロビーには、丸い手織りカーペットが敷かれています。
 エッシャーの「空と水?」柄、なかなか忠実に再現できています。


赤と黒のコットンファブリッはネワール族の民族衣装のと同じ

赤と黒のコットンファブリッはネワール族の民族衣装のと同じ

 この落ち着きのあるナチュラルな色合いのカーペットはネパール製の手織りウールカーペットです。
 絨毯織りはチベット系民族が得意とする手仕事。
 縦糸が張られた織り機にウールの毛糸を織り図を見ながら、一本一本紡いでいくと美しい柄が浮かび上がってくるのです。

 ネパール製手織りカーペットは、チベットの吉祥文様や龍、虎、草花をモチーフとされているのが一般的ですが、エッシャー柄も違和感なく伝統建築美と馴染んでいます。


大きな織り機を前にカーペットを織る女性

大きな織り機を前にカーペットを織る女性

 さて、ネパール人のみなさんに「エッシャー」のことを尋ねてみましたら「それは何?」との返答しか得られませんでした。だまし絵自体も見た事がない人がほとんどのようです。

 ネパールの学校では音楽や美術など、芸術の時間が設けられていなかったり、世界的芸術の展示や図版などもまず見る機会が得られないため、そうなってしまうのも無理はありませんね。



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