気づいていますか?女性向け商品は男性向けよりも値段が高いことに
2015.11.30 up
最近、#WomanTax(ウーマン・タックス)というタグを目にする機会が増えた気がしませんか?
「ウーマン・タックス」というのは、同じ製品やサービスであっても、女性向けの方が男性向けのそれよりも値段が高い現象を言います。女性向けの商品によく使われるその色から「ピンク・タックス」とも言われます。
女性は男性よりも平均して27%稼ぎが少ないという調査結果もあるほどで、多くの職種において同じポジションでも男性の年収の方が高いことはよく知られていますが、その上、支払う値段も多いなんて、なんだか女性的にはいただけない話ですよね…。
でも、シェービングクリーム、ボディーソープ、シャンプーなど同じカテゴリー、同じ製品、同じサイズ、同じブランドにも関わらず、女性向けの商品が男性向け同商品よりも高い値段で売られていることが報告されています。
意識して見ると確かに「ピンク色」の方が値付けが高いことに気づかされます…
例えば、デオドラントスプレー(200ミリリットル)では、男性向けが2.99?(約395円)、女性のそれは3.06ユーロ(約404円)、使い捨てかみそりでは男性用が0.49?(約64円)、女性用が0.70ユーロ(約92円)…。中身はほぼ同じ、パッケージの色が男性用は青色、女性用がピンク色。違いは色くらいにしか見つけられません。
プレミアム香水(100ミリリットルあたり)でも、男性:58.6ユーロ(葯742円)、女性101.9ユーロ(約1万3463円)、ジムのメンバーシップやヘアカットも同様です。
ヘアカットでは、洗髪・カット・スタイリングで平均して、男性は15ユーロ(1981円)、女性36ユーロ(4756円)。「女性の方が髪の毛が長いことが多いから?」と思いきや、同じ長さの男女が同じ髪型にするときでも、女性の髪をカットする方が男性のそれよりも値段が高いよう。
アメリカで行われた調査では、同様の製品やサービスに対して、女性は男性に比べて平均して年間1400ドル(約17万円)多く支払っていると報告されています。
フランスでは、女性の権利グループが、スーパーに性差別的な価格政策を停止する訴えを起こしたことを受けて、「女性の買い物客が同じ製品に男性の消費者よりも多くを支払っている理由」を調査せよ、との命令が財務大臣から出されました。
女性向けの商品やサービスに(無意味に)高い値付けがされているように見える「ジェンダー・プライシング」への抗議は世界的に広がっていて、?同商品なのに男女で違う値段付けがされている商品の写真を撮って、#WomanTax (スペイン語ではタサ・ロサ(#tasa rosa)のハッシュタグを付けFacebookやTwitterにアップする動きが広がっています。
レポーター「大田 朋子」の最近の記事
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