スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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ウメオの路線バスは、年齢による料金区分が、
子ども(barn)、若者(ungdom)、大人(vuxen)、シニア(senior)の4種類あります。

若者や学生、シニア世代が割安なこと自体に関しては、スウェーデン国内ほぼ共通しているようですが、昨年ウメオに引っ越してから、以前に住んでいたヨーテボリとは違うバス料金の年齢区分の表現には、興味深く感じたものです。

ウメオでは、7-19歳がbarn、20-25歳がungdom、26-64歳がvuxen、65歳以上がsenior。つまり19歳までbarn、つまり「子ども料金」が適用されるのです。

そこで最も違和感を覚えるのが、あどけない顔でもない、身体も大きいハイティーンが「barn」と言ってチケットを買っている光景。しかもバス車内は現金払い出来ないので、自分のカードで買っているので尚更です。
スウェーデンでは18歳成人であるうえ、働いている人も子持ちの人もいて、日本より精神的にも自立しているハイティーンが「子ども」と表現されるのは、何か変だなあ、もっと違う年齢区分の表現がないのか…と、この光景を見ると思ってしまいます。

ちなみにungdomとseniorは同料金、26歳以上でも学生であればungdom料金が適用となり、犬もbarnと同料金、7歳未満は、保護者1人につき2人まで無料です。


ウメオのバスカード。上が通常の定期券や回数券をチャージして利用するカード、下は毎月口座引き落としで一年以上継続を前提に格安に定期券を利用するカード。

ウメオのバスカード。上が通常の定期券や回数券をチャージして利用するカード、下は毎月口座引き落としで一年以上継続を前提に格安に定期券を利用するカード。

日本では、小学生は子ども料金、中学生から大人料金というのが、常識になっています。
定期券などは通学用は通勤用よりも格安であったり、長距離を中心に学割プランなどが用意されていることがありますが、単発で路線バスに乗る場合などは、中学生から100歳以上まで一律大人料金というのが一般的です。
子ども料金の適用上限を引き上げるというのではなく、子どもと大人の中間的な料金を設定すると、若者(学生)や高齢者が、より公共交通機関を利用しやすくなるのかもしれません。


ウメオの路線バス。市内は主に9路線、定期券があれば指定ゾーン内は全線利用できます。

ウメオの路線バス。市内は主に9路線、定期券があれば指定ゾーン内は全線利用できます。




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