フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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法律公布後、耐熱ガラスを取り付け改造した暖炉

法律公布後、耐熱ガラスを取り付け改造した暖炉

多くのパリの建物にあった従来の暖炉の使用が2015年1月に禁止されてから、約2年が過ぎました。
当時、暖炉を楽しんでいたパリ市民の間では大きな話題で、人口が密集した首都圏近郊(首都パリとその近郊地域イル・ド・フランスの435の町)のみの禁止令と言う事もあり、人々が随分文句を言っていたのを耳にしたものです。
*但し、レストラン業やパン屋さんは特例として使用を認められています。

市民にとっては、冬の暖房のためだけではなく、客をおもてなしする際の格好のデモンストレーションの一つでもあり、ムードを大切にする彼らにとって、炎を見つめながらの会話は格別なモノが有るとのことでした。


今までの、もう使用できないオープンタイプ暖炉

今までの、もう使用できないオープンタイプ暖炉

通常、パリの6~7階ある建物は、全階の壁の間が空洞になっていて煙突が組み込まれた作りになっていますので、暖炉は壁の下部に穴をあけ周りを煉瓦で耐熱&強固にしたものです。

確かに現代は、電気や石油の暖房器具が普及していますが、併用して暖炉を愛用する人が少なくありませんでした。


パリ市内では、槇は電話で注文すると運んでくれます。

パリ市内では、槇は電話で注文すると運んでくれます。

2年たった現在、この禁止令に対し、そんな暖炉を愛するパリ市民がどのように対応したかに注目してみました。

従来の暖炉に耐熱ガラスを付けストーブの様に改造したり、以前の暖炉は使わず槇ストーブで代用していました。
以前の様に、自由な炎の動きや槇の燃える音を楽しめないという感想です。


私もパリに来て初めて冬を過ごした時、ごく普通のアパートメントでも大きな暖炉に火が灯っていて、「フランスらしい」と感動したのが忘れられませんでしたので、パリから従来の暖炉が消えつつあるのは とても悲しいです。

この法律は、火災を減らすため、人々を守るためにできたものとは理解していますが、次々と発表される新たな国民を保護する法律が、国民の自己責任力を薄めさせ、生活を窮屈にさせている気がするのですが…。



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