オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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 毎年、寒い季節になると増加傾向にあるうつ病ですが、オランダでは、毎年1月の第3週の月曜日を『1年で最も気がふさぐ日』、または『ブルーな月曜日』と呼んでいます。

 実際にこの日を境にして、うつ病患者数が急に増える統計もあるそうです。「朝になったな」と思えるのが午前10時頃からで、「昼頃か?」と感じるのが午後2時半、というほど、一日中暗いオランダなら、気がふさぐのも当然のことかもしれません。


冬、朝8時でもこの暗さ・・・

冬、朝8時でもこの暗さ・・・

 人々の気分をブルーにする原因は何だと思いますか?という質問を、一般国民に投げかけてみたところ、『天気が悪すぎるから』『寒くて、朝起きるのも、仕事に行くのも億劫になるから』と返答する人がほとんどだったようです。天気のよしあしは、人によって感じ方も異なると思いますが、オランダの天候に関しては、ほとんど誰でもがネガティブな意見を持っています。

 1年のうち、約200日もの日々が、どんよりしているのにはそれなりの理由があります。春夏秋冬、強風に煽られているオランダでは、大西洋上で発生した分厚い雲が、あとからあとから頭上に運ばれてきて、またたく間に空が覆われてしまうのです。少なくとも、11月から4月までの5ヶ月間は、こうした暗い日々が続くのです。


正午になってやっと薄明るくなってきた程度の日が続く。

正午になってやっと薄明るくなってきた程度の日が続く。

 となればやはり、人の心も暗くなり、ふさぎこみがちになるのも仕方がないでしょう。仕事が始まる日はなんとなく気が重い、と感じる人が多いのは、世界共通(?)かもしれません。

 しかし、『働き者度は世界第2位(世界第1位は日本人と彼らも認めている)』と自称する彼らにとって、『月曜日は、気が乗らない』などともらすことはタブーなのです。それを隠して毎日楽しく、しっかり働こうとキバるため、ますます仕事始めの月曜日がキライになるのです。


 気乗りのしない日々に、天気の悪さが拍車をかけ、人びとの心はさらに暗くなってしまいます。この悪循環を断つべく、最近北欧で人気の蛍光灯セラピーが、オランダでも話題を呼んでいます。このセラピーはなんと無料。オランダの大手電気会社が鉄道会社と提携し、プラットフォームのライトのワット数を10ワットほど上げるようにしたのです。

 わざわざセラピーを受けるためにどこかへ出かける必要もなく、通勤・通学途中に蛍光灯からエネルギー・キック(命の源)が得られるというわけです。これに習って、大手デパートやスーパーでも店内のワット数を10%ほど上げ始めているといいます。


 蛍光灯を使ったこのセラピーを、自宅でも行ないたいという人のために、各種の特殊ランプも発売され始めました。ただ、冬の風物詩でもある、懐中電灯を片手にソリで通学する子供たちを見ていると、まだまだ寒く暗い日々は続きそうなので、ライト・セラピーのお世話になる人の数も増えに増えるだろうと思います・・・。


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