タイ人のヒーローといえばまず最初に「一休さん」を思い浮かべます。日本でも大人気だったアニメ「一休さん」。タイで初めて放映されたのは今から３０年ほど前だそうです。
まだ幼いお坊さんが“とんち”を利かせ、悪者を懲らしめるというストーリーが人気を呼び、一躍タイ国民の人気者になったのだとか。それ以来、「一休さん」は何度も再放送を重ねています。

アニメ「一休さん」の人気の理由と、タイが仏教国であることは切り離して考えられません。
タイ国民の95パーセントは敬虔な仏教徒です。普段からお坊さんを敬い、仏像の前を通るときにはワイ（顔の前で手を合わせる挨拶）をする人も多く、仏教との深いかかわりを感じさせます。だからこそ、お坊さんが主人公のアニメ「一休さん」は、子供から大人まで、広く受け入れられたのでしょう。

仏教の教科書の表紙にまでなったと言われる日本のアニメ「一休さん」。テレビでは字幕ではなくタイ語に吹き替えて放送されています。
タイ語を話す一休さんは、子供たちにとってヒーロー的存在。「将来は一休さんのようなお坊さんになる！」なんていう子供もいるかもしれませんね。

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