ココが違うよ、スペインのカレンダー
2016.02.02 up
スペインの祝日・休日と日本のそれとの大きな違いは、スペインでは、「全土で共通の国の祝日」、「自治州が定める祝日」、「地方自治体が制定する祝日」があり、住んでいるところによって祝日が違うことでしょうか。同じ国にいてもどこにいるかでお休みが違うので、国内どうしのお仕事でも取引先が採用している祝休日を確認しないといけないなんてことも。
そのなかでも、一部の地域にだけ適応される祝日がある「地方自治体が制定する祝日」は曲者。
例えば、わたしが住むバレンシア州でいうと、1月22日はバレンシアの守護聖人「ビセンテ・マルティル(San Vicente Mártir)の日」でバレンシア市内は祝日。
この祝日は、市内を囲む十字架よりも内にある地域に適応されますが、実際は適応範囲があいまい。十字架を超えた地域でも祝日扱いのときもあれば、その隣の会社は平日なんてことも……。
わが家でもこの日は、市内にあるが十字架をやや超えたところにある娘の幼稚園は通常日扱いで、市内から9キロメートル離れている息子の学校は祝日扱いでした。ああ、ややこしい~!
手帳でも全国共通の祝日と州ごとの祝日が併記されるスペインのカレンダー
また、振替休日の有無も各地方により扱いが異なるので要注意!
数年前、公現祭(スペイン全土の祝日1月6日)が日曜日だったので翌月曜日は振替休日だとマドリード在住の友人から聞いていたのが、7日の朝近所の子どもたちが登校していたのを見て、急いで子どもを学校に連れて行った経験があります。
どうやら、他州はすべて振替休日にしたのが、バレンシア州だけは3月の火祭りの際にお休みを確保したい意図で、その日を振替扱いにしなかったのだとか。ああ、ややこしい~!
同じ国でも、祝日の扱いが違うことを痛感した瞬間でした。
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