
サンパウロ市内の一軒家の一角で飼われている小鳥
サンパウロでも犬や猫をペットとして飼う人は多くいます。それ以外に、鳥を飼う人もよくいます。
鳥を飼っているご自宅にお邪魔すると、時々驚く点がいくつかあります。
一つ目は、一羽二羽の小鳥だけを一つのカゴで飼う人もいますが、人によっては、一羽だけでなく、家の一角に所狭しといくつかのカゴを壁にかけたり吊るしたりするなどして、ずい分とたくさんの小鳥を飼っている人が珍しくないということです。
よく見ると、かごの中には1、2羽しかいないこともありますが、それでも、「狭いスペースにこんなにも・・・」という印象があります。
以前、ブラジルのバイーア州出身の男性が隣に住んでいたことがあり、ご夫婦でいくつかの鳥かごをベランダのスペースにかけ、何羽もの小鳥を飼っていました。本当に自分の子供のように声をかけて大切に育てていて、聞いてみると、綺麗な珍しい鳴き声の小鳥は、わざわざ故郷から連れてきたということでした。同じブラジルといってもサンパウロ州とバイーア州ではずい分と離れており、気候風土も違うので、小鳥の鳴き声が故郷を思い出させて癒してくれるのかもしれません。

鳥かごで飼われているシッチオ(農園)のオウム
2つ目に驚くことは、それほどよく見かけるわけではありませんが、かなり大型のオウムを飼う人もいるということです。
比較的中型のオカメインコやロウロと呼ばれるインコはおとなしいタイプで家庭でも飼いやすそうに見えますが、時々頭から尾の先まで30センチから50センチくらいの長さのオウムが飼われている場合があります。
以前、ベランダ自体をオウムの巣にしている家を見かけたこともありましたが、狭いスペースで、鳴き声もかなりの音量で、近所迷惑になりそうだなあという印象がありました。
【ロウロの参照サイト】http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2010716183340
サンパウロ市から少し離れると、ブラジルには広い緑を有する、まだ未開発の土地がある風景を見かけることができます。そのような場所に行けば、大きなオウムもペットにするのは様になっているように見えます。
よく管理されているシッチオ(農園)や広い土地のある農家に行けば、ブラジル原産のエマと呼ばれるダチョウのような飛べない鳥が飼われているのを見かけることもあります。ここまで大型になるとやはり町中で飼うのは難しいかもしれません。田舎ならではのゆとりのある生活を感じさせられます。
鳥を飼うことはなくても、家を出た先の空いたスペースなどに、鳥の装飾を吊るす家も時々見かけます。また、ブラジルには多いハチドリ(ベイジャ・フロール)をおびき寄せるための砂糖水を入った容器を吊るしている家もよく見かけます。
ブラジルは先住民の時代から美しい羽根の装飾品が作られてきた土地柄でもあるようですが、今も何ともいえない鳥に対する深い思いの生まれやすい土地なのかもしれません。
【ハチドリのおびき寄せる道具の参照】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2010821194026

田舎のシッチオ(農園)で飼われているブラジル原産のエマ

テラスに鳥の飾りやベイジャフロールをおびき寄せる道具を吊るす家

ペットショップで販売されているオカメインコなど
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