バレンシアのウナギ料理All i pebre
2015.06.21 up
バレンシア市内の中央市場で仕入れたうなぎは新鮮そのもの!
バレンシア出身の友達家族に「これぞバレンシアという郷土料理をたくさん作るから!」とご招待いただいた週末ランチ。食卓に並んだのは、バレンシア発祥のパエリアはもちろん、今まで家庭料理としてはお目にかかったことがなかったうなぎ料理の「アリ・ぺブレ(All i pebre)」まで!
アリ・ペブレは地元の言葉バレンシア語。アリ(All)はニンニク(スペイン語のアホ(ajo)、ペブレ(Pebre)はパプリカ(スペイン語でいうピミエントン(pimentón)。名前の通り、うなぎをにんにくとパプリカで煮込んだ料理です。
スペインの土鍋カスエラは家庭料理に欠かせません!
作り方はいたってシンプルで、カスエラ(スペインの土鍋)にたっぷりのオリーブオイルを入れ、皮ごとつぶしたにんにくを入れ炒める。にんにくの香りがオリーブオイルに出て来たらパプリカを入れ炒める。パプリカが焦げない程度に炒めたら、皮や骨が付いたままのウナギのブツ切りとジャガイモを加えて炒め、水を加えて煮込むだけ!
友人家族は毎週末に家族が集まって食事をするそう。パエリアを始め週末の料理担当は男性だとか!
そこに、タカの爪を入れ(量はお好み)20分ほど煮てウナギとジャガイモに火が通ったら出来上がり。仕上げで味見をし、必要ならば塩を加えるとのこと(塩は一番最後!)。ジャガイモの代わりにパンのスライスを使ったり、ニンニクと一緒にアーモンドを数個入れて香りづけすることもあるそう。
材料の目安として、お邪魔させてもらった友人の家では、ウナギ1キロ、ジャガイモ1キロ、ニンニク2欠片、パプリカ大2。水加減はジャガイモの角が少しはみ出すくらい、とのことで、実に覚えやすい~!うなぎのゼラチンは多すぎると味がしつこいので、それを緩和させるためにジャガイモやパンを入れて味をマイルドにするというのもなるほどでした。
うなぎの身が柔らかくて味がよく沁みていてとても美味しかったです!
かつてはバレンシア市の南にあるアルブフェラ湖でたくさんうなぎが捕れていたそうで、アリ・ペブレはバレンシアに昔から伝わる郷土料理。アリ・ペブレが生まれたアルブフェラ湖はパエリアの発祥地でもあり、そう考えると現在のバレンシアが誇る美味しいものを数々生み出した土地ですよね。
スペインでは週末になれば両親や兄弟家族が集まって食事する習慣が今でも強く残っています。
ちなみに、うなぎは朝早くからバレンシア市内の中央市場に買い出しに行き、まだ生きているうなぎを買ってきました。
こんなに新鮮なウナギが手に入るなら、今度は蒲焼きを作りたいなあ、なんて……。
バレンシアのうなぎ料理「アリ・ペブレ(All i pebre)」は、アルブフェラ湖(バレンシア郊外)周辺にあるお店ではどこでもメニューにあるはず。
ご旅行の際に是非お試しあれ!
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